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バケツと状態変化

クッション

【平面化 物品化】
明かりは今にも消えそうな蝋燭の火だけ、それらが石造りの壁を照らしている。そんな地下室に、彼女はいた。手足にぶさいくな、大きな枷を括り付けられ、ろくな食事を与えられることもないままにされている。

クリエは、失われた国の姫だった。先の戦いで敗れ、捕らえられた姫。これから待ち受けるであろう残酷な処遇を待つだけの存在。ガラス細工よりもきめ細かい赤い髪や、すべてを吸い込むような黒い瞳、そういった、民の視線を釘付けにするほどの容姿を彼女は持っていたが、14日間にわたる監禁で、ずいぶんとみすぼらしく変わり果てたように思える。温情で着たままにされた下着も、汗や皮脂で汚れ、ぼろきれと化していた。

それでもなお、彼女の瞳には光がある。薄暗く、濁ってはいるが、確かに。
助けなどない。あとは処分されるばかりだ。ならば逆に、最後まで一国の王女として、誇りをかけて気高くあり続けようと、情けなく生き、汚くいる姿を見せまいと。荒畑に突き立てられたカカシのような、形だけの気高さを心の支柱として、彼女は気を保っていた。

ずん、と地下室の重たい扉が開く。クリエが目を向けると、入り口からかつかつと、部屋の中に兵士たちが入ってきた。なるほど、これからこの屈強な兵士どもに連れられて、断頭台にかけられるのか。クリエはそう想像し、背筋を寒くする。

「立て」

言われるがまま、今にもふらりと倒れそうな棒切れのように立つ。もともと細かった四肢はこけ、骨ばって、部屋の蝋燭の灯りに橙に照らされている。

「あら、思ったより可愛いじゃない」

その声は幼く、この場におおよそ相応しくないもののように感じられた。

「いえ、そうね。可愛い、というより、美人って感じかしら」

そう呟きながら、声の主は兵士たちの背後から、ぴょこぴょこと、彼女の前に姿を見せた。

「わたしは、ドトールっていうの。これからあなたのご主人様になるんだから、よろしく覚えておいてね」

齢は12、13程だろうか。いや、もっと小さいか。ドトールと名乗る幼女は利発そうな顔だちではあるが、口は三日月のように喜悦に歪み、瞳は青白く輝いている。そして、じろりとこちらを見つめる目とクリエの目があった時、クリエはかつてないほどの嫌な予感に襲われた。総毛立つ。

「いえ、そうね。ご主人様っていうより、持ち主、っていうのが正しいかしら」

そう言うと、ドトールはぱちりと指を鳴らした。

瞬間、クリエの身体はかあっと熱くなる。目眩や頭痛もおまけについて。風邪にかかった時、こんな症状だったと思い出す。けれど、今は何かがおかしい。膝から崩れ落ちるように、彼女は地面に倒れこむ。身体に、力が入らない。抵抗できないんじゃない。そもそも動けないのだ。

そして、身体の熱は、どんどん上がっていく。大きな火の玉が胸の奥でちりちりと身体を炙っていくような感覚に、クリエは喘ぐ。暑い。全身から汗が吹き出して、喉もからから。這いつくばった地面は彼女の熱ですっかりあたたかくなっていた。なおも暑く、たまらない。だんだん、意識もぼんやりとしてきて、肌が熱いと、それしか考えられなくなる。

少し経ち、身悶えするクリエの動きもゆるやかになると、ドトールは満足げに呟いた。

「そろそろかな」

そう言うや否や、ドトールはクリエの上に、飛び乗った。

ぼふり、と、表すならそんな擬音が正しいだろう。

クッションに飛び乗った時のような音だった。

事実、クリエの身体は、まるでクッションのように、ドトールに乗っかられた所を凹ませていた。骨や内臓など、無いのかのように。


踏まれた瞬間、クリエの口から、白い物が吐き出された。吐瀉物か。いや、そもそも何も食べていない。吐くものなど何もないはずだ。

薄らいだ意識が引き戻され、目を白黒させるクリエ。彼女が視界に捉えたのは『綿』だった。そう、詰め物に使われる、あの綿だ。

「クリエちゃんはクッションになってもらうんだけど、いかんせん今のままじゃ臭すぎるから、一回中の綿を全部抜いて、洗って、詰め替えようかなって。……心配しなくても、全身性感帯に変えといたから、ちょっと死んじゃうくらい気持ちいいだけだから」

ドトールは、さらりと恐ろしいことを言った。そしてそれは、まるで、もう既にクリエの中身が『綿』に変わり果ててしまったかのような口ぶりだった。

「それじゃ、兵士諸君、これの中身を吐き出させちゃってよ」

そこからは蹂躙であり、陵辱であった。ありていに言ってしまえば、好き放題にクリエは嬲られた。

下着はすぐに破られた。秘部を踏みつけられる。そこにある穴の全てから、搾り出されるがごとく、綿が吐き出される。ぺらぺらになった鼠蹊部に、綿を送り込むようにして、腹を圧して。また腰回りは厚みを取り戻して、踏みつけられ、綿を吐き出す。

同時に、口からも綿の塊を吐き出し続ける。そこそこあった胸も平らに均され、全ては綿となって吐き出される。顔を思い切り踏みつけられ、足跡の形に凹んで。また、元の形に膨らまされる。

ドトールが言った通り、クリエの全身は、性感帯になっていた。……全身が性感帯などという表現こそ甘ったるく聞こえるが、その実は凄まじく、幾度となくクリエは失神し、また刺激に叩き起こされた。がくがくと震え、腰は上下し。それでも、吐き出されるのは体液でなく、綿。脳天を貫く電流に自身の身体を削りながら、それでもなお果て続ける。よがり続ける。

多数いる兵士は、代わる代わるクリエを犯し続けた。痛いほどに勃起した乳首や陰核もすぐに潰されて、豆は小さな袋と化した。柔らかな皮になったお尻の穴から腕を突っ込まれ、がりがり身体の綿を引っ掻き出されたり、口まで腕を貫通させられたりした。くしゃくしゃにまるめて、玉のように蹴り飛ばし、壁に叩きつける者もいた。全ては歪な快感に変換されて、クリエに押し付けられる。

クリエが、ゴムのように弾力を持った、ただの袋に成り果てるまで、そう時間はかからなかった、それでも、彼女が一生かけて受ける分を遥かに超えるだろう、性感を受けたことは明らかだった。

意識があるのか無いのかすら怪しく、綿を吐き出しきった口……いや、孔からは、舌だった物がでろりと垂れ、時折何か呻いている。一方で二つの瞳は焦点を結んでおらず、虚ろな様子である。バナナの皮のように薄くなり、地面に張り付く彼女は、気品も、気高さも、何一つとして残されていない。

変わり果てたクリエを見て、ドトールは満足そうに言った。

「それじゃ、洗って、絞って、伸ばして、干しといて。綿を詰めてクッションにするから」




ドトールの寝室に、新しいクッションが運び込まれた。爽やかな洗剤の香りと太陽の温かさ、加えて人肌のぬくもりを持った、肌色の、クッション。とても大きく、小さなドトールなら、大の字に手足を投げ出して倒れても、それは受け止めてくれる。

——クリエは洗われ、絞られるうちに、もう全てがどうでもよくなってしまった。プライドも、誇りも、持っていても苦しいだけ。ただ与えられる快感を受け止めて、イくだけの方が、楽だ。どうしようもないのだ。ぎちぎちと音がするまで捻られて、身体の面積が数倍になるまで引っ張られて、死んでしまうくらい気持ちよかった。口を縫い付けられて、お尻の穴や女の子の穴から綿を詰め込まれるとき、幸せだった。
もう、それでよくなった。これから、クリエはクッションとして、永遠を過ごすことにしたのだ。


——ドトールは、肌色のクッションの中で、赤い、小さな膨らみ……袋状の場所に綿を詰めたような形のそれを見つける。撫でると、クッションは小さく震えたような気がした。

おわり
  1. 2015/08/26(水) 18:03:35|
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